こういうことを浪人したことがない人が言うと「?」で終わりですが、実際に経験した人間が言っているので説得力があるのではないでしょうか。
まず、前期国立志望で、後期は合格しているのなら浪人する意味はほぼないです。
第二志望以下でも後期で合格したところにいきましょう。
前期の大学よりは周りの学生のレベルは少し下がるでしょうから、そこで成績トップをとればなんでも満足に勉強できます。
結果的には、前期の大学よりいい待遇になるかもしれません。
成績がいいと研究室も選びたい放題、院試も余裕です。
では、私立には合格しているケースはどうでしょう。
これも自分は行ったほうがいいと思います。
経済的な理由で行かないという選択をとる人はわりといます。
たしかに、一年浪人して予備校に通い、次の年から国立にいったほうが学費面では安く済みます。
でも、この主張では大事なところを見落としていませんか。
おそらくみなさんは就職するかと思いますが、長く働けば働くほど稼げます。
しかも、日本は基本的に年齢が上がれば上がるほどもらえる額もあがります。
学生時代の数百万の差は1年長く働くことで十分に取り返せるのではないでしょうか。
ということで、とにかく合格したところに黙っていきましょう。
他大の友達は結構いますが、どこの大学も勉強することはあんま変わりません。
本当にどこも一緒ですから。
どうしてもプライドが…みたいな人はロンダでもすればいいんじゃないでしょうか。
くだらないと思いますけどね。
浪人は、私のように"たまたま"成功するケースもあります。
でも、話を聞く限りでは浪人しても結局だめだったというケースのほうが多いです。
そりゃそうです、現役のときの学力を1年間維持し、そしてさらに上げるというのは並大抵のことではありません。
本当に毎日欠かさず勉強し続けないと、現役で積み重ねたものは一瞬で崩壊します。
浪人生には土日なんて関係ありません。
電車のダイヤが少し違うくらいで、やってることは平日となんら変わりません。
そんな生活を1年間やる覚悟があるのでしょうか。
現役の勉強をもう1年やるだけじゃんとか言ってる人は、本当になにもわかっていないし、なめすぎなので浪人しないほうがいいです。
私は浪人生活で本当に誰とも話さない予備校生活を送っていました。
なので、講師や教務に話しかけられても話すのが久しぶりなのでうまく発音できなくなってしまいました。
もちろん身体(特に胃腸)も壊しました。
10月から11月にかけて、6週連続で模試が入っていたときは、最後のほうは足が常にしびれているような状態で、座るのもきつかった記憶があります。
直前期は薬ばっかり飲んでいましたね。
ちょっとネガティブなことを言いましたが、実際そうなので仕方ないです。
だからおすすめはしないのです。
そんな若い時期、身体、心をつぶしてまで何にこだわる必要があるんでしょうか。
でも、全落ちしたなどで浪人することになった人は応援します。
そんなわけで、浪人のメリットをかいておきます。
ただ、本当に何度もいいますが、しないほうがいいです。
メリットなどといえるのは成功したからです。
失敗していたらこんなことを言えなかったでしょうね。
で、メリットですが、まず1年間やりきった経験は自信になります。
何の保障もなく不安になりながらも努力をし続けるんですから、報われたときの達成感はたまりません。
また、1年間出席だの単位だのを気にせず、ひたすら勉強するのも他ではできない経験だと思います。
予備校ってシステムも講師もいままでとは全然違って、結構おもしろいですしね。
でも、浪人するといいつつ仮面とかは絶対やめましょう。
中途半端で覚悟が決まってない人は前には進めません。
宅浪も厳しいでしょうね。
現役の勉強法が間違っているから落ちたのに、籠っていたらそれに気づかないん気がします。
朝起きなくていいとなると、生活リズムも崩れると思います。
それから、受験がよくわかりますから、塾講師などをするとき教えるのがうまくなります。
大学範囲をどこまで使えばわかりやすいかとかを知っていますからね。
たまになんでもかんでも大学範囲の知識を導入すればいいと思っている人がいますが、それは私に言わせればハズレ講師です。
そして、ここがなにより大きいと自分は思っているのですが、精神面です。
浪人はほぼニートです。
ですから、社会からのあたりがきついです。
ぶっちゃけ、バイトもしていないので同世代の中では一番底辺になります。
そんなゴミクズ時代を一度経験しておくと、精神的に割と強くなれます。
そんな浪人生活は知ることはできても、やったことがある人にしか理解ができません。
貴重な経験だととらえましょう。
というかそのように前向きにとらえるしかありません。
ちなみに、入学後浪人経験者だとバカにされるとかショボい心配をしているのかもしれませんが、されたことは一度もありませんし、そんなくだらないプライドはさっさと捨てましょう。
そういうのは無視して胸を張って歩けばいいんです。
健闘を祈ります。